私は上のほうで書かれているような主婦廃人でした。4年間もの長い間、
ネットゲームにはまっていました。
きっかけはチャットが少しゲーム性を帯びている程度のものでした。
そこで誘われ、MMOに移ってからは本当に用事がない限り引き篭もって
プレイしていました。
夫は自分の趣味で忙しく、食事と睡眠以外は家にいませんでしたし、
子供も幼ない、ということを理由に閉じこもっていました。
一番、魅力を感じたところは、自分の年相応らしい会話が出来たところです。
私は病気の為子供を授かれなくなることを宣告され、若くで結婚し、急いで
出産しました。
若くても、母親。学生や就職したばかりの友人達とはすぐに疎遠になり、
近所付き合いでは、スーパーの特売や噂話などのみ。
最近の歌や、流行の服で盛り上がれることがうれしかったのです。
元々ゲームは好きだったので、ネットゲームに安易に魅了されました。
家事や食事の支度は性格的にきちんと出来ていないと駄目で、こなして
いましたが、ゲーム上でもきちんと極めていないと気が済まなくなりました。
時間が足りず、一番被害を被ったのは、一番望んでいたはずの息子でした。
早々に寝なければ怒鳴る、戦闘中だというのにおもらしをされまた怒鳴る。
食事を早く済ませるよう怒鳴る。…本当に、最低の母親だったと思います。

辞められたのは、そんな酷い扱いを受けた息子の言葉のおかげです。
いつからか、毎夜、「手を握って、そうしないと眠れない」とせがむように
なり、暫くはひとりで寝なさいと突っぱねてましたが、ある晩、いつもの
ように振り切ってPCに向っていると、息子が布団の端から小さな手を出して
私の服の裾を握り締めて、黙って涙を浮かべて寝入っていたんです。
この4年間、私はこの子に少しの絵本しか読んであげていない。
他のママたちが怖くて、公園にも連れてってやっていない。
もっと、もっと見せてあげたかったものが山ほどあったはずなのに、と。

現在は私もネトゲを辞め、だんなも趣味の時間を減らし、子供と過ごす時間
が増えました。天気のいい休日、公園に家族で出かけ、夫と息子が
サッカーをしているのを見守る、当たり前の幸せを取り戻せた気がします。
息子の些細な成長を見ることが、どんなレアアイテムの入手や、
どんなにレベルがあがったかなんてことが比べ物にならないほどうれしい。
今まで気がつかなかった自分は本当に病んでいたと思います。
いまは毎晩、息子に嫌がられてもしっかり手を握り締めて、抱き寄せて
寝ています。
当たり前に近くにありすぎて、大切さがわからないもの。
家族、友達、近所にもある美しい景色。
代価としてネトゲを失ったのだとは思いません。
元々、手に入ることなどなかった幻想だったのですから。

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